幻を越えよう

アイドル/ストリップ/Vtuberについてのこと

日記 4/28

新幹線で新潟に向かっている。新幹線の車内でこの日記を書いている。窓から見える風景が田舎の街並みで、すごく穏やかな雰囲気の街だなと感じる。新潟に訪れるのは人生で2回目で、前回は夜行バスで来たので街の風情を感じることはほぼなかった。

 

私は最終学歴が高校中退の中卒で、たまに大学に通えている人のことを特権的だと思ってしまうことがある。大学に通っている人、大卒の人なんてこの世にめちゃくちゃいるので特定の誰かに対して特権的だ!とかそう思っているわけではない。窓越しに田舎の街並みをボーッと見ていたら、東京生まれ東京育ちの私だってそれなりに特権的な人間なのかもしれないなと思った。私の地元は東京の中でも田舎の郊外だったが、ではそれが地方都市の田舎と同じかと言われるとそうではない。5〜10分歩けばコンビニがあったし、電車は10分に1本ある。30分ほど電車に乗れば新宿や渋谷には行けたし、いつだって簡単に自由な世界に飛び出すことができたのだ。

 

ここ最近の私と言えばガザへの虐殺に反対を示しており、その一環としてガザを攻撃している軍に物資を提供している会社の不買運動をしていた。東京という街はとにかく選択肢が多く、自分で選んで何かを買ったり買わなかったりできる。新潟に来て思ったことの1つに選択肢が少なさというものがあった。ボイコット対象の企業である飲食店のチェーン店がある一方でそうではない飲食店が少ない。私が自分の思い通りに不買運動に参加できていたのは、東京という街の特権性を享受していたに他ならない。

 

そんなことをボーッと考えていた。私は今日アイドルのライブを見にわざわざ東京から新潟に出向いたというのに楽しい思い出になりそうな一日でさえこういうことを考えてしまい落ち込む。自分という人間はアイドルのファンという属性以前に本当にただ一人の人間にしか過ぎないなと思う。一時期はアイドルのファンであることが自分のアイデンティティのように感じたか今考えると全くそんなことはなく、むしろこうやって落ち込む自分の方が自分のアイデンティティと言える気がする。とりあえず、ライブ楽しみ!